究極の内需拡大策を考える~ Vol.1
2025.05.22
VOL.01 内需は何故拡大しないのか
1)焼跡からの経済復興とモノに満ち溢れた現代社会
内需不振に陥ってから10年を過ぎようとしている。
公共事業等による経済のテコ入れを行っても、依然として内需は拡大しない状況に官民あげて不満が高まっている。
ところで、何故内需は拡大しないのであろうか。
一般的には、景気低迷に伴う企業倒産・リストラ等により勤労者の所得水準が低迷していることの他に、将来に対する不安から買い控え行動に出ているといわれているが、果たしてそれだけであろうか。
戦後の焼跡から急速に復活した日本経済には目を見張るものがあった。
この時代はとにかくモノのない時代であった。
したがって、どんなモノであれ作れば売れた時代であったし、国民も頑張ってモノを貪欲に買おうとした時代であった。
次から次へと新しいモノが生み出され、物欲を刺激する材料にはこと欠かなかった時代である。
大量生産と大量消費が見事にマッチングし、人々はガムシャラに働いた時代である。
家電業界における生活必需品の地位を占め、最初の三種の神器といわれたのはテレビ・冷蔵庫・洗濯機であった。
現在、この三つが揃っていない家庭を探すのは難しい。
しかし、つい40年ほど前はこれらはないのが当たり前の時代であった。
現在各家庭にはこれらのほかにクーラー・カラーテレビ・マイカー・電子レンジ・パソコン・ファックス・ステレオ・ビデオ・携帯電話等、ありとあらゆる家電製品が揃っている。
また、かつては腕時計は月給以上の高価なものであった。
しかし、今やどうであろうか。
下は1,000円位から上は100万単位のものまで千差万別であるが、腕時計を買うのにかつてのように貴重品として考える人は少ない。
マイカーにしたところで同じで、かつては年収の数倍を要したものであるが、今では初任者の年収でも十分に買えるようになっている。
衣料品をみれば、一年に一度も袖をとおさない服の何と多いことか。
その他の家庭用の雑貨・健康器具等の類は、倉庫を借りなければならない程各家庭に満ち溢れている。
家電リサイクル法にもみるとおり、今や買うことより捨てる事の方に気を使う時代になった。
考えてみれば幸せな時代である。
1)焼跡からの経済復興とモノに満ち溢れた現代社会
内需不振に陥ってから10年を過ぎようとしている。
公共事業等による経済のテコ入れを行っても、依然として内需は拡大しない状況に官民あげて不満が高まっている。
ところで、何故内需は拡大しないのであろうか。
一般的には、景気低迷に伴う企業倒産・リストラ等により勤労者の所得水準が低迷していることの他に、将来に対する不安から買い控え行動に出ているといわれているが、果たしてそれだけであろうか。
戦後の焼跡から急速に復活した日本経済には目を見張るものがあった。
この時代はとにかくモノのない時代であった。
したがって、どんなモノであれ作れば売れた時代であったし、国民も頑張ってモノを貪欲に買おうとした時代であった。
次から次へと新しいモノが生み出され、物欲を刺激する材料にはこと欠かなかった時代である。
大量生産と大量消費が見事にマッチングし、人々はガムシャラに働いた時代である。
家電業界における生活必需品の地位を占め、最初の三種の神器といわれたのはテレビ・冷蔵庫・洗濯機であった。
現在、この三つが揃っていない家庭を探すのは難しい。
しかし、つい40年ほど前はこれらはないのが当たり前の時代であった。
現在各家庭にはこれらのほかにクーラー・カラーテレビ・マイカー・電子レンジ・パソコン・ファックス・ステレオ・ビデオ・携帯電話等、ありとあらゆる家電製品が揃っている。
また、かつては腕時計は月給以上の高価なものであった。
しかし、今やどうであろうか。
下は1,000円位から上は100万単位のものまで千差万別であるが、腕時計を買うのにかつてのように貴重品として考える人は少ない。
マイカーにしたところで同じで、かつては年収の数倍を要したものであるが、今では初任者の年収でも十分に買えるようになっている。
衣料品をみれば、一年に一度も袖をとおさない服の何と多いことか。
その他の家庭用の雑貨・健康器具等の類は、倉庫を借りなければならない程各家庭に満ち溢れている。
家電リサイクル法にもみるとおり、今や買うことより捨てる事の方に気を使う時代になった。
考えてみれば幸せな時代である。